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巡洋艦熊野 激しい敵機の攻撃 [巡洋艦熊野]

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 敵機が再び来襲してくるのが分かり、
左近允氏は、見張員に、敵機が魚雷や
爆弾を持っているかを、尋ねました。
相当持っているという返事が来ました。

 何分か経過し、戦闘が再開されました。
右上方から、SB2Cが、突っ込んで
きました。

 13mm機銃弾を浴びせ、弾丸を
投下するや引き起こして遠ざかり
ました。

 弾着は近く、ビリビリとこたえました。
機銃弾が、船体に食い込む音が、耳を
うちました。さらに、異なる方向から、
5本の魚雷が来ました。

 これだけの魚雷が来ると、全てを回避
することは、困難でした。当たる当たらないは、
運次第でしたが、この内一本が、熊野に当たり
そうな進路をとってきました。人見艦長以下、
この一本を凝視しました。

 魚雷は、艦の中部は避け、艦尾に迫って
いきました。当たるかと感じましたが、
ぎりぎりかわしたようでした。この後も
魚雷を投下してきましたが、白い尾を
引いており、かわせそうでした。

 見張員から、「右に零戦3機」という報告が
ありました。遅まきながらありがたいと
感じました。

 右に目を向けると、TBFが1機撃墜されて
いました。左舷を見ると、零戦がTBFに
追われており、左近允氏は、逆じゃないかと
感じました。


 しばらくして戦いは終わり、敵機も味方の
機体も去っていきました。熊野は、至近弾で、
艦艇の一部に浸水しましたが、航行に支障は
ありませんでした。しかし、機銃掃射による
死傷者が各部に出ていました。

(追記)
 この日(1944年10月25日)に、
同型艦の鈴谷は、敵の空襲による火災で
撃沈しています。

 また、同じ同型艦の最上は、別の海域で
戦闘を繰り広げて、大破後に、味方駆逐艦に
よって、処分されています。


紹介書籍:重巡「最上」出撃せよ
著者: 「矢矧」井上芳太、「那智」萱嶋浩一、「熊野」左近允尚敏、最上:曾禰章、「五十鈴、摩耶」井上団平


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