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巡洋艦摩耶 第22戦隊 [巡洋艦五十鈴、摩耶]

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 B29が何機、サイパンやグアムから
来ているのか知ることは、国土防衛上
からも大きな問題でしたので、
第22戦隊の漁船集団による
哨戒は、極めて重要な
意味を持っていました。

 小笠原南方海面で見張っていると、
上空を通過するB29の編隊機数と
進行方向は、確実に判定できました。

 そこで、大本営は、空襲を受けるかも
知れない都市の予想と、機数をラジオで
伝え、被害を最小限に食い止めるように、
国民を指導していました。

 それだけに効果は大きく、第22戦隊は、
部の内外から感謝されていました。その
せいで、アメリカの飛行機や潜水艦の
妨害が激しくなり、多くの犠牲者を
出すようになっていました。

 一方で、ただやられているだけではなく、
潜水艦に爆雷攻撃をして撃沈させたり、
B24哨戒機を小さな機銃で撃墜し、
敵搭乗員を捕虜にして、横浜港まで、
連れて帰って来たりもしていました。

 井上氏の任務は、漁船の乗組員に、
天測法を教えて、艦位を計算することを
覚えさせることでした。とはいえ、乗員は
漁師あがりの船員だったので、それほど
やっかいなものでもありませんでした。

 第22戦隊司令部は、横浜港の中央突堤を
間近にひかえたユナイテッドクラブを
徴用して使い、兵舎は、お隣の
イングランド銀行を利用して
いました。

 それでも手狭になったので、反対隣の
イギリス領事館を使うことを考えて、
外務省に交渉したら、当然のことながら、
領事館は、外交特権をおかすものとして、
こっぴどく叱られたこともありました。


紹介書籍:重巡「最上」出撃せよ
著者: 「矢矧」井上芳太、「那智」萱嶋浩一、「熊野」左近允尚敏、最上:曾禰章、「五十鈴、摩耶」井上団平


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