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巡洋艦大淀 就職に対する不安 [巡洋艦大淀]

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 国を挙げての戦時体制の中で、国民学校の 卒業が迫っていました。この頃も、日本軍が勝ち 進む様が相次いで発表され、海軍に入る前に 戦争が片づいてしまうのではないかと、 思うようになりました。  小淵氏は、採用通知が来るのを一日千秋の 思いで待っていましたが、音沙汰がありません でした。この頃は、長男として農業に従事する もの以外は、軍需工場に就職するようにという 職安からの強制的勧誘が行われていました。  そのため、友人は、皆就職先を決めて いましたが、小淵氏は、いつ海軍から採用 通知が来るかわからないので、迷っていました。 小渕氏も、あまりに勧誘されるので、東京に ある軍需工場に就職することを承知しました。  上の学校に行きたいと思っていた小淵氏は、 工場に入れば、青年学校があるので、働き ながら学べると巧妙に誘われたからでした。 しかし、この日から、いつ採用通知が来るか、 不安な毎日を怒っていました。  兄からは、すぐに海軍に行くようになるの だから、それまで家の手伝いをして待てば 良いと言われ、父からは、好きなようにしなと 言われました。母が死んでから、父は、 一層無口になっていました。  一緒に志願して合格した人達は、村の 青年学校に在学中なので、村を離れて 就職することに不安を感じました。東京に 行ってすぐに帰ってくるのもやっかいだし、 どうしたらよいか心配していました。  そして、卒業式が迫り、就職者の集合日が 通知されてきました。気が気でない毎日が 続くことになりました。 紹介書籍:“巡洋艦「大淀」16歳の海戦 少年水兵の太平洋戦争” 著者: 小淵 守男


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