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巡洋艦大淀 入団日決定 [巡洋艦大淀]

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小淵氏が受け取った採用通知には、 9月1日に入団すべしとありました。 翌日一緒に志願した人達に聞くと、みんな 来たということでした。年配者は5月1日で、 年少者は9月1日だったようです。 待ち焦がれていた採用通知が来たには 来たものの、9月1日入団では、4ヶ月以上 待たされることになります。一緒に志願した のに、年齢により9月になり、大いに不満が ありました。 この頃は、村でも多くの人が軍隊に行く ようになり、千人針を出征兵士に送るのが 流行していました。 しかし、小淵氏には、千人針を作って くれるような人はおらず、千人針が、弾除けに なるとは信じられませんでした。 入団する日が決まり、種々知っておかなければ ならないことがありました。しかし、海軍出身は村に 2人しかおらず、今はどちらも不在でした。 小淵氏が知っていたのは、海軍では泳げないと 苦労するということくらいでした。海をあまり見た こともない山奥の農村で、海軍のことを 知っている人が少ないのは当然でした。 それに、小淵氏の村は、本州を縦から測っても 横から測っても中心になると言われており、海から 最も離れている海なし県の山中ということを 思い知らされました。 小淵氏は、小さい頃近所の川で泳いだことがあり、 泳ぎには自信がありましたが、海を見たことは ありませんでした。海軍出身の叔父が生きて いたらと思うことがしばしばあったとしています。 4月の終わり頃、東京に就職した人達から手紙が 届きました。そこには電車のドアが自動で閉まる ことや、東京の珍しい様子等が一杯書いてあり、 羨ましくなったとしています。 紹介書籍:“巡洋艦「大淀」16歳の海戦 少年水兵の太平洋戦争” 著者: 小淵 守男


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