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巡洋艦大淀 青年学校生徒の相撲大会 [巡洋艦大淀]

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 7月初旬に、郡内の青年学校生徒の相撲 大会が中之条町で開催され、村からも5名の 選手が出場しました。みんな最上級生なので、 体躯も堂々としており、すでに他校を威圧して いました。  「これならいい成績で優勝できるぞ。」と 試合が始まるのが、待ち遠しくなりました。 集合がかけられ、それぞれの選手が、マワシを 締めて土俵の周りに集まった時、突然、 「沢田村の選手は至急村に戻れ。」という 連絡がありました。  選手はしぶしぶ引き揚げました。他校の 選手から、「勝ち目がないので逃げ出す のか。」「どうせ負けるんだから早く帰った ほうがいいよな。」と盛んに野次をとばし 始めました。  引き揚げたのは、東条英機首相が視察に 来るので、青年学校の生徒は、非常呼集を かけられたからでした。数日前から噂は ありましたが、村の人達は半信半疑でした。  戦時のそれも未曾有の大戦を戦っている 最中、時の首相が何の目的でこの村を視察 するのかという思いでした。  特産物はなく、軍需品を生産しているわけ でもなく、ありふれた山村で、汽車が通って いない不便な郡の山村に過ぎませんでした。  しいてあげれば、異質の温泉に恵まれ、 山容や清流などの景色には見どころが あると言えますが、総理大臣が激務を さいて視察するほどの景観とは言えません でした。  小淵氏も帰る必要がありましたが、相撲や 陸上競技が好きな小淵氏は、そのまま見物 していました。見物人の中で、村から来た ものは、小淵氏国民学校の4年生児童 一人でした。 紹介書籍:“巡洋艦「大淀」16歳の海戦 少年水兵の太平洋戦争” 著者: 小淵 守男


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