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巡洋艦大淀 測的術幹部班 [巡洋艦大淀]

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 その小野沢兵曹が、日曜日になって、 小淵氏に面会してきました。  当直舷で校内の作業中に呼び出しがあり、 行ってみると、面会所に小野沢兵曹がいました。 見た所、だいぶ日焼けしており、元気そうでした。 小野沢兵曹は、第二期練習兵の事務関係を 担当しているということを、聞いていました。  この情報をくれたのは、海兵団卒業間近に 胸膜炎にかかり入院した友人の戸谷一水 でした。戸谷一水は、1ヶ月くらいで退院し、 海兵団に残って、小野沢兵曹の一緒に 二期兵の世話をしていました。  小淵氏は、戸谷一水はどうしているか たずねると、数日前に電測学校に入校した ということでした。1時間の面会時間が終わり かけたので、「またくるからね。」と言い残して、 小野沢兵曹は、薄暗いトンネルの中に、 消えていきました。  小淵氏が所属している測的術幹部班という のは、軍艦の砲術系統を人間にたとえると、 神経系統に当たる部署となります。砲塔が 手足、測距儀や方位盤が眼、射撃盤が 頭脳に相当します。それらを結ぶ電気系統を 担当する部署でした。  方位盤や、射撃盤は、複雑な電路が入り 組んでいる兵器です。方位盤は、巨大な 双眼鏡で、双眼鏡が動くことで、射撃盤が 電気的に全ての事象を計算して、砲塔に 伝えました。  砲塔には、射手盤と旋回盤とがあり、その中に 赤針と白針があり、赤針は方位盤の動きを伝え、 射手盤の赤針は上下の傾角を示し、旋回盤の 赤針は、左右の動きを示します。  白針はハンドルを回すことによって動き、 ハンドルは砲を動かしていました。 紹介書籍:“巡洋艦「大淀」16歳の海戦 少年水兵の太平洋戦争” 著者: 小淵 守男


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