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巡洋艦大淀 測距 [巡洋艦大淀]

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 砲塔は、射手盤と旋回盤の赤針と白針を 重ねておけば、同じように目標に向けることが できます。  これに、距離、風向、風速、艦の速度、地球の 自転による偏差など、あらゆるデータが計算され、 砲塔の射手盤と旋回盤の赤針に加えられます。  測的術幹部班は、別名電気幹部と言われる ほど、取り扱う兵器は、電気系統が非常に複雑に 入り組んだものでした。この電路をたどるのが、 重要な教課となっていました。  しかし、実物を知らない小淵氏らは、この 系統を呑み込む事ができませんでした。 電路図に画かれた何十本もの線が、どこを 通ってどうなるのか、懸命に覚えようとしましたが、 射撃盤や方位盤は秘密兵器なので、つぶさに 知る事はできませんでした。  測距も、幹部班には重要な教課でした。 測距儀の原理は、動物が2つの眼によって、 見るものの遠近を知る方法の応用でした。左右の 眼球と、目標物は線で結ぶと三角形になります。  左右の眼を底辺とすると、目標の遠近に よって、視線の角度が変わってきます。この 角度の変化を、距離に当てはめたものが 測距儀でした。  測距儀は、細長い一本の筒の両端に、対物 レンズのある双眼鏡のようなもので、左の対物 レンズを固定し、右の対物レンズのみが左右の 角度を変えられるようになっていました。  測距儀は、視野は円形で、下半分が左眼、 上半分が右眼の視野となっています。距離が合わないと、 像がずれるので、ハンドルで調整して合わせます。これに より、距離を測定します。 紹介書籍:“巡洋艦「大淀」16歳の海戦 少年水兵の太平洋戦争” 著者: 小淵 守男


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