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巡洋艦大淀 兵の掟 [巡洋艦大淀]

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 海上での測的訓練は、午後から始まり 時間いっぱい続けられました。  やっと終わって艇着場に帰ってきた時は、 重病人のようにふらふらしていました。陸に 上がっても、大地が揺れているようで、 船酔いは、なかなか納まりませんでした。  この日の夕食後、測的担当の教班長から 全員に整列がかけられました。そして、 「今日の測的訓練は何事だ。誰一人として 満足な距離を測り出した者がいない。  海が荒れたとしても、戦争は、休みに ならないのだぞ。」と激しく叱責しました。 そして、分隊員一人ひとりを中央に呼び 出され、精神棒による制裁を続けました。  いかなる状況にあっても、各自の職務を 果たさなければ、ならないのが、兵の掟でした。 ましてや、特技を修得中の練習兵が、少しぐらい 海が荒れたからと言って、測距ができない ようでは、「物に役に立たない」と、小淵氏らに 大いに奮起を、うながしたとしています。 (追記)  現代の感覚ではありますが、上記の話で 奮起をうながせるとは到底考えられません。  前回の訓練の話を見ても、すこしぐらいの 揺れとは言えず、測定不可能な状況だったと 言えます。この状況を精神的に乗り切れと 言っているようなものであり、非科学的な 発想といえます。  少し前に紹介した「鬼の山城」など、訓練の 厳しさを唄ったものですが、日本の戦艦は 一部を除いて、ほぼ戦果はなく、精神鍛錬に 意味があったとは考えられません。  このような話は、日本軍には多数存在して おり、このような話を聞くたびに、日本軍の 強さに疑問を持ちます。 紹介書籍:“巡洋艦「大淀」16歳の海戦 少年水兵の太平洋戦争” 著者: 小淵 守男


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