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巡洋艦大淀 演芸会 [巡洋艦大淀]

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 演芸会を大淀で行うのは、これが始めて でした。上級者の話では、他の艦にいた時は、 面白い出し物計画されたそうでした。  小淵氏のいるニ分隊も、面白いストーリーが できあがり、毎夜練習が行われました。小淵氏も メンバーに入れられ、電路室に集まって、演劇好きの 横川上曹が演出者になり、兵長と上等水兵が メンバーでした。  演芸会は、分隊対抗となり、審査員は、 各分隊士がなりました。各分隊とも、内密で 練習を続けていました。小淵氏らは、 演芸会の日を楽しみにいていました。  ある日、上曹に何の役をやるのか聞かれ、 「原住民です」というと、「原住民に向かないな」と 言われました。そこで、小淵氏は、「当日は、煙突の ススを全身に塗ります。」というと、「それは面白そうだ。」と 言われました。  そうこうしているうちに、演芸会の日が明日に 迫りました。工作家の人達や、各分隊からの 作業員で、後甲板に立派な舞台が出来上がり、 飾り付けを行っていました。  その夜、居住区を使って、最後の総仕上げを することになりました。劇中の人物は、艦内の 器具などの名称を付けて呼ぶ、「西洋風の喜劇」で、 ダビット公、ラッタル姫、デリック、オスタップなど、 珍妙な名前がつけられました。  名前を聞いただけで、吹き出したくなるような 喜劇で、優勝は、我が分隊がもらったとばかり、 賞品の皮算用するものまでいました。艦内は、 にわかに沸き立ちました。 紹介書籍:“巡洋艦「大淀」16歳の海戦 少年水兵の太平洋戦争” 著者: 小淵 守男


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