SSブログ

巡洋艦大淀 出撃命令 [巡洋艦大淀]

スポンサーリンク
(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});



 演芸会前日、艦内が沸き立っているところに、 突然作戦命令が出され、艦内演芸会は、 取りやめとなりました。皆張り切って練習し、 楽しみにしていたので、ひどく残念がって いました。  翌朝、出撃準備が出され、せっかく作った 舞台は、取り壊されてしまいました。基地内の 島からとってきた椰子の木やバナナの木などが、 後甲板の片隅に、無残に積み上げられました。  正月早々に苦労して積み込んだ主砲弾や 高角砲弾は、陸揚げが命じられ、3分の1ほど 残して陸揚げされました。理由をたずねると、 内地に帰るので置いていくということでした。  作戦命令が発令されてから、4日経ちました。 出撃準備はできていましたが、出港する気配は ありませんでした。小淵氏らは、「こんなことなら、 演芸会くらいやらせてもよかったのになあ・・・」と 不平をこぼしていました。  5日目になりましたが、出港しませんでした。 内地に帰れるという喜びより、演芸会が中止に なったことを残念がるものが多いようでした。 6日目になり、ようやく総員集合が掛けられ、 前甲板で艦長の訓示がありました。  内容は、「本艦は、ある任務を受けて、横須賀に 向かう。そこで次の作戦命令が待っている。」という ものでした。内地に帰って、どこかへ出撃する ようですが、場所は知らされませんでした。  この頃には、大和や武蔵はおろか、他の 戦艦も全くおらず、重巡洋艦もいつもの間にか 出港していました。正月のはじめには、艦船の 出入りがありましたが、2月になり、入港する 艦船も、めっきり少なくなっていました。 紹介書籍:“巡洋艦「大淀」16歳の海戦 少年水兵の太平洋戦争” 著者: 小淵 守男


スポンサーリンク



nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。