SSブログ

巡洋艦大淀 第6波来襲 [巡洋艦大淀]

スポンサーリンク
(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});



 第6波の来襲は30機ほどであると 報告がありました。発令所は、手順通り 機器を動作させ、準備よしを砲術長に 報告しました。各配置の準備が整い、 主砲が咆哮するのみとなりました。  今回の来襲は、カビエンの戦闘の時より、 味方に損害が多いのが気がかりでした。 6度目の来襲は、大した機数ではなく、 激しいとも感じませんでした。  大淀は、快速で突っ走っており、 攻撃されにくいようでした。さらに、 正確な対空砲撃で近づけないのか、 至近弾もあまりありませんでした。  小淵氏も、6回も襲撃されたため、 至近弾では気にならなくなりました。 「大淀は、絶対沈みはしないぞ。」と 誰もが自信に満ちて戦っていました。  いまだに完全無傷であることからくる 自信でした。大淀は、いつまでだって 戦えると叫びたくなりましたが、そろそろ 対空砲弾が少なくなっていました。  第6波も30分ほどで終わりました。 上空は、いつしか雲量も増して、青空も ところどころしか見えなくなっていました。  青空から、突如敵機が降って湧いたように 出現し、またしても対空戦闘のラッパが 鳴り響きました。  第6波が去ってから10分と経っていない 時刻でした。雲が多く、遠距離での発見は できませんでした。電探は、正確な距離が 出ないので、機影を確認するまでは 信頼できませんでした。  この時、大淀の電探は、かなり遠距離の 雲の中の敵機を捕捉していました。しかし、 あまりにも遠距離なので、艦首脳部は かえって疑問に思えたようでした。 紹介書籍:“巡洋艦「大淀」16歳の海戦 少年水兵の太平洋戦争” 著者: 小淵 守男


スポンサーリンク



nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。