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巡洋艦大淀 敵艦隊からの砲撃 [巡洋艦大淀]

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 瑞鶴が沈没して5時間以上経ちました。 小淵氏は、浮くものを見つけて、つかまった としても、絶望のどん底で耐える数時間が、 どれほど苦悩に満ちたものかと考えて いました。  小淵氏には、「頑張ってくれ。今少しの辛抱だ。」 と、心の中で叫ぶ以外には、なすすべはありません でした。伊勢、日向、大淀は、粛々と航行しながら、 救助に向かっている駆逐艦が帰ってくるのを 待っていました。  小淵氏らは、「こんな時が一番危ないのだ。 敵潜水艦がつけ狙って雷撃してくるからなあ・・・。」 と会話しているときに、「われ、水上艦船と交戦中。」 という無電が入ってきました。  救助に向かっている駆逐艦からで、 発令所員は、「敵潜の浮上攻撃だろう」と 話し合っていましたが、小沢長官は、伊勢、 日向、大淀に南下を命じました。  大淀は、伊勢と日向の全速に合わせ、 南下しましたが、砲撃音は聞こえません でした。  しばらく南下すると、敵か味方かわから ない艦船が近づいてきました。警戒しながら 確認すると、駆逐艦若月でした。若月からの 報告では、若月より北方で救助活動をして いた初月と五十鈴は、敵10数隻の水上艦が 砲撃してきたということでした。  この時、初月は、敵の集中砲火を浴びて、 火災が発生しましたが、巧みな操艦で敵の 電探射撃を回避しつつ、「我、敵水上機と 交戦中。マテ・マテ。」という終いの意味 不明の電文を発し、若月の視界から 消えたということでした。  小沢長官は、敵艦隊との交戦を決意し、 伊勢、日向を並列し、前方に大淀と若月を 配置し、敵艦隊を求めて南下しました。 紹介書籍:“巡洋艦「大淀」16歳の海戦 少年水兵の太平洋戦争” 著者: 小淵 守男


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