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山口多聞 イギリス空軍 [山口多聞]

 イギリスの空軍は、格闘性に優れた戦闘機
ホーカー・ハリケーンと、スーパーマリーン・
スピットファイアを、オーストラリア、ニューギニア、
マレー半島、ビルマ方面に配備していました。
零戦がこれらの航空機と始めて対戦したのは、
ポートダ-ウィンでした。

 ハリケーンは、時速545km、20mm機銃を
4丁備えていました。も、スピットファイアは、
次々と新型が開発され、前線に配備されて
いました。どちらも世界最高水準を誇る
戦闘機でした。唯一の泣き所は、航続距離で、
零戦の3分の1しかありませんでした。

 一方、艦上攻撃機や、艦上戦闘機は、
開発が遅れており、雷撃機はいまだに
複葉機でした。戦闘機も、二人乗りの
低翼単葉機でした。

 航続距離は1300kmもあり、機関銃を
8丁も備えていましたが、速度は零戦に
劣りました。

 スピットファイヤを改良した艦上戦闘機
スーパーマリン・シーファイアは、最大速度
536km、20mm機銃2丁、機銃4丁と世界
屈指の戦闘機となっていましたが、今時点では、
まだ最前線に配備されていませんでした。

 日本海軍は、幸か不幸かイギリス空軍の
本当の恐ろしさを知りませんでした。

(追記)
 本来、敵が本来の力を発揮できず弱かった
というのは幸運と言えますが、この海戦に
関しては、日本軍にとって不幸だったと
いえます。

 もし、この時、イギリス海軍と空軍によって、
日本軍に大きな被害が出ていてれば、機動部隊
司令部の目も覚め、山口少将が心配していた
慢心も消し飛んだと思われます。


紹介書籍:山口多聞 空母「飛龍」と運命を共にした不屈の名指揮官
著者:松田 十刻(まつだ じゅっこく)
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山口多聞 イギリス機動部隊との海上戦 [山口多聞]

 イギリスのインド洋艦隊は、戦艦5隻、
空母3隻、重巡洋艦2隻、軽巡洋艦5隻
(内一隻はオランダ籍)、駆逐艦16隻、
潜水艦7隻からなる大艦隊でした。

 しかも、空母3隻のうち2隻は、飛行
甲板に装甲を施した最新鋭の空母でした。
南雲機動部隊にとって、真価を問われる
相手といえました。

 4月4日夕刻、敵飛行艇が、水平線上に
発見されました。直ちに待機していた零戦
18機が発進し、たちどころに撃墜しました。
山口少将は、「近くに機動部隊がいたら、
艦上機が攻撃にやってくる。」と読んで
いました。

 そこで、機動部隊司令部に、「当初の
索敵計画では不十分なので、索敵機を
もっと増やし、周囲の海域を充分に哨戒
すべきである。」と意見具申しました。

 しかし、司令部からの回答は、「その必要を
認めず。」というものでした。山口少将は、
逼迫艦がないと感じました。さらに、ハワイ
作戦の時から思っていた、司令部の索敵
不十分な態度を、不思議に思っていました。

 翌日、午前9時、赤城の淵田中佐率いる
第一次攻撃隊が発艦しました。ハワイ以来
何度も繰り返されてきた発艦光景でした。

 最初に。赤城、蒼龍、飛龍、瑞鶴の零戦が
各9機計36機飛び立ち、続いて、赤城、蒼龍、
飛龍の艦上攻撃機が各18機計54機飛び立ち、
最後に、翔鶴、瑞鶴の艦上爆撃機を書く19機
計38機の総計128機が飛び立っていきました。

 艦上攻撃機には、陸上基地爆撃用の爆弾を
搭載していました。空母には、イギリスの艦隊を
発見した時にしとめられるように、魚雷を搭載した
艦上攻撃機が搭載されていました。


紹介書籍:山口多聞 空母「飛龍」と運命を共にした不屈の名指揮官
著者:松田 十刻(まつだ じゅっこく)
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