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源田実参謀 珊瑚海海戦 [源田実航空作戦参謀]

 クレースイギリス海軍少将率いる艦隊に
攻撃を加えながら、大損害を受けた航空
戦隊は、あろうことか、戦艦1隻撃沈、
重巡洋艦1隻大破という誇大報告を
しました。しかも、この後、さらに
水増しした報告を行っています。

 この誇大報告は、連合艦隊司令部に、
「やはり、わが航空部隊は強く、アメリカ
海軍は大した事がない。」という、誤判断を
抱かせる事になりました。

 翌日の5月8日午前、日米の機動部隊が
ぶつかり合う、珊瑚海海戦が発生しました。
双方とも、早朝の同時刻に420km先にいる
敵機動部隊を発見し、双方の攻撃隊とも、
ほぼ同時刻に、ほぼ同程度の攻撃隊が
発艦しました。

 双方の戦果は以下の通りです。日本軍は、
レキシントン 爆弾2発と至近弾数発、魚雷
2本命中で大破、ヨークタウンは、爆弾1発
命中、2発至近弾で、小破というものです。

 アメリカ軍は、翔鶴に爆弾3発、8発の至近弾、
魚雷命中なし、着艦不能と言う被害でした。
瑞鶴は、スコールの下にいたため、被害は
ありませんでした。

 レキシントンは、この後ガソリンに引火し、
大爆発が2回起こって、夕刻手がつけられなく
なり、味方の駆逐艦に処分されています。

 ヨークタウンは、レキシントンの飛行機も
収容し、充分な攻撃力を持っていましたが、
再度の偵察も攻撃もしようとはしませんでした。

 この海戦では、双方とも飛行機の損害が
多大に発生していました。同時に、航空隊員
にも、多大な被害が出ていました。


紹介書籍:航空作戦参謀 源田実
著者:生出 寿
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源田実参謀 祥鳳撃沈 [源田実航空作戦参謀]

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 5月4日に、ラバウルを出港した陸軍の
南海支隊三個大隊と、呉鎮守府第三特別
陸戦隊を乗せた14隻の輸送船は、
青葉以下4隻の重巡洋艦の第六戦隊と、
第六水雷戦隊、それに軽空母祥鳳に
護衛され、ポートモレスビーに向かい
ました。

 平均時速12kmというゆっくりとした
航行で、ポートモレスビーまで三昼夜の
予定でした。輸送船団は、アメリカ機動
部隊につかまれば、全滅させられる
運命にありました。

 5月7日、午前7時過ぎ、アメリカ機動
部隊が来襲する恐れアリと言う情報を
受けた攻略部隊の輸送船団と、直接
護衛の軽巡洋艦天龍以下の第六
水雷戦隊は、たちまち回れ右しました。

 午前9時すぎ、アメリカ艦載機90機が
来襲して来ました。この艦載機は、護衛船には
目もくれず、空母祥鳳に襲い掛かり、祥鳳は
たちまち撃沈されました。

 索敵機から、敵空母発見という報告を
受けて、瑞鶴の飛行隊長嶋崎重和少佐
率いる攻撃隊が、その地点に急行すると、
そこにいたのは給油艦で、空母と言うのは
誤りでした。

 やむをえず攻撃を始めましたが、給油艦は
なかなか沈まず、撃沈したのは大分後でした。

 同じ日、ラバウルの基地航空部隊の一式
陸上攻撃機31機は、珊瑚海を西進していた
クレースイギリス海軍少将率いる巡洋艦3隻と、
駆逐艦2隻の水上部隊に攻撃を仕掛け
ましたが、マレー沖海戦のようにうまく
行きませんでした。

 命中弾がなく、雷撃機4機が撃墜、3機が
大破という大損害を受けました。実は、この
攻撃の時、この損害以上の大問題が
ありました。


紹介書籍:航空作戦参謀 源田実
著者:生出 寿
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