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源田実参謀 アメリカの戦艦必要論 [源田実航空作戦参謀]

 アメリカは、日本のように、戦艦無用論は、
全く出てきませんでした。

 アメリカは、戦艦を、
①空母と共同作戦をすることで、攻守
 いずれにとってもプラスだと考えていた。
②上陸作戦のときに、制空権下で輸送船を
 護衛することと、艦砲射撃で敵陣を壊滅する
③戦艦主力の艦隊決戦を行い、雌雄を決する
という3つの大きな理由がありました。

 アメリカは戦艦を必要なものだと認識して
いました。

 そして、この後の戦争の推移を見ると、
アメリカ軍の思想のほうが正しかったことを
証明しています。

 戦艦は、この後、サイパン、レイテ、硫黄島、
沖縄などの上陸作戦において、制空権下での
艦砲射撃において、海軍どころか陸軍にも
有用となりました。

 沖縄防衛に当たっていた陸軍の総指揮官
牛島満中将は、「戦艦1隻は、陸軍7個師団に
匹敵する。」と嘆いたとしています。

(追記)
 アメリカの軍備増強を見てみると、
合理的に戦力を最大限に活かす方法を
とっていることが分かります。

 しかも、日本軍が行った、空母を多数
運用することによる大量の航空機での
攻撃や、戦艦の艦砲射撃を、徹底的に
研究しています。

 それに引き換え、日本は、結果オーライで
反省もせず、空母は脆弱なので、戦艦などと
組み合わせて運用すべきと言う意見は、一部の
人は出していましたが、主流から外されて、
採用されませんでした。

 主流の担っていたのが、頭がおかしいと
思われる山本長官と、山本長官に見出された
黒島、渡辺、大西、源田参謀らが作戦を
担っており、日本の弱体化に貢献しています。


紹介書籍:航空作戦参謀 源田実
著者:生出 寿
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源田実参謀 アメリカ軍の戦力増強 [源田実航空作戦参謀]

 1942年4月頃のアメリカ軍の
軍備増強ぶりは以下の通りです。

 まず、真珠湾攻撃で沈められた旧式
戦艦は、大部分が修理、改造され、
特に対空火器が強化されて、復役
しました。

 さらに、開戦前に就役した最新戦艦の
ニュージャージーとワシントンについても、
日本軍と差がありました。

 この2隻は、40cm主砲9門と、既に
就役していた長門や陸奥の40cm
主砲8門と、ほぼ同様の火力を持って
いました。

 しかし、速力はまったく違い、アメリカ
戦艦は30ノット出るのに対して、長門らは
25ノットしか出ませんでした。

 30ノットの速力があれば、空母の機動
部隊にも随伴が可能であり、対空で
大きな戦力となりました。

 しかも、開戦後、同様の戦艦を3隻
就役させ、さらに1隻建造中でした。
この他に、さらに大型の戦艦アイオワ級を
4隻の建造も進めていました。

 空母は、開戦前5隻(レキシントン、
サラトガ、エンタープライズ、ヨークタウン、
ホーネット)がおり、日米の戦力差が
あまりない時機に暴れまわっていました。

 そして、1942年4月時点で、33000tの
エセックス型6隻と、13000t級のインデ
ペンデンス型6隻を建造中でした。

 飛行機は、日本の10倍の生産力に物を
言わせて、日本が逆立ちしても及ばない
勢いで大増産されつつありました。1年も
したら、日米の戦力差がどうにもならなく
なるのは目に見えていました。

 アメリカは、空母と戦艦両方を増強
していた事になります。


紹介書籍:航空作戦参謀 源田実
著者:生出 寿
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