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源田実参謀 山口少将の伝言 [源田実航空作戦参謀]

 機動部隊の空母で、最初に撃沈したのは
蒼龍で、16時15分でした。戦死者は、
柳本艦長以下700余命でした。

 柳本艦長は、沈没前に、猛火に包まれた
艦橋を離れず、万歳をしながら戦死して
います。

 加賀は、蒼龍から遅れること10分、
2回に渡る大爆発を起こし、沈没
しました。戦死者は、岡田艦長以下、
約800名でした。

 赤城は、沈みはしませんでしたが、残して
おくわけにはいかず、山本長官は、南雲長官に
雷撃処分を命じました。赤城は、翌日の
午前2時、沈没しました。

 青木艦長は、部下に救助されました。戦死者は、
221名でした。

 飛龍も雷撃処分となり、山口少将、加来艦長の
生存者と、戦死者300余名が、飛龍と運命を
ともにしました。

 山口少将は、最期に、南雲長官あてとして
以下の伝言をしています。「蒼龍のことは
分かりませんが、両艦とも損害を蒙りました
ことは誠に申し訳ありません。やるだけの
ことはやりました。

 最期のとどめを刺す前にやられたことは
残念に存じます。どうか仇をとってください。
南雲長官の武運長久を祈ります。」というもの
です。

 これは、南雲長官に伝えられましたが、
南雲長官がどう思ったかは不明です。

(追記)
 前回の山口少将と、今回の源田参謀の
紹介を合わせて考えると、私が山口少将の
立場なら、南雲長官に、「ミッドウェー
敗戦責任をとって、お前と機動部隊
司令部は、連合艦隊司令部と一緒に、
赤城と運命をともにしろ。」と罵倒
したくなります。

 南雲長官以下の機動部隊司令部は、禁止
されていた敵前での兵装転換を行った罪で、
軍法会議になってもおかしくはなく、
少なくとも山口少将の仇をとる
資格はないと感じます。


紹介書籍:航空作戦参謀 源田実
著者:生出 寿
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源田実参謀 飛龍被弾 [源田実航空作戦参謀]

 エンタープライズとヨークタウン
(エンタープライズに移していた)合計
24機のドーントレスが高度3000m
からダイブにかかっていました。

 機動部隊からは、対空火器の弾丸が出て
いませんでした。レーダーはなく、索敵機
からの情報もなく、上空警戒の零戦13機は
気づかず、機動部隊全体の見張りも、気を
抜いたスキをつかれました。

 飛龍は4発の爆弾をくらい、戦闘不能となり
ました。飛龍に攻撃をかけた敵爆撃機は、
完全に奇襲に成功し、撃墜されたのは3機
だけでした。この様子を、長良から見ていた
源田参謀は、がっかりしました。

 源田参謀は、「戦争中がっかりしたことが
3度あった。マリアナ沖海戦で、機動部隊が
敗退したときと、終戦の決定時、飛龍が損傷
して、機動部隊が戦闘能力を失ったときで
ある。」としています。

 山本長官は、19時55分に、機動部隊を
近藤中将の指揮下に入れ、夜戦を決行させる
電令を発しました。

 しかし、電令を発した後、5分前に発信
された南雲長官の敵の状況と味方の状況を
示す電報を受け取り、夜戦決行の見込みなし
と判断しました。

 そして、21時15分、夜戦を断念し、
主力部隊に合流することを下命しました。

 ミッドウェー海戦は終わったといえます。

(追記)
 上記の源田参謀のがっかりしたことを聞くと、
「なら、赤城、加賀、蒼龍した時はどうなのか。」
という疑問が起きます。

 この3隻が被弾したのは、明らかに源田参謀の
戦略が崩壊したからであり、源田参謀の責任感の
なさを示すものではないかと感じます。


紹介書籍:航空作戦参謀 源田実
著者:生出 寿
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