SSブログ

山口多聞 「AF」の解読 [山口多聞]

 「AF」がどこなのか知るため、ジョセフ・
J・ロシュフォート情報参謀は、ミッドウェーから
平文で、電文を打たせました。

 内容は、「蒸留装置が故障した。真水が
なくて困っている。」というものでした。この
偽の電文をウェーク島の日本軍ガ傍受し、
「AFでは真水が不足している。」と
通信しています。

 これを罠と気づかなかったウェーク島の
通信員は、必要な情報として打電しました。
この打電は、東京や、連合艦隊司令部で、
受診しましたが、アメリカ軍もキャッチ
しました。

 これで、次の作戦はミッドウェエーだと
アメリカ軍は判断しました。日本軍の狙いは
ミッドウェーに橋頭堡を築き、そこを拠点に
ハワイ上陸作戦の準備を整えるつもりだと
判断しました。

 そこで、ニミッツ大将は、ミッドウェーを囮に
して、肉を切らせて骨を割る作戦を考えました。
アメリカ軍は、南雲機動部隊を壊滅させるべく、
大きな罠を張りました。

(追記)
 上記の暗号解読の話はよく言われており、
ミッドウェー敗北の一因といわれています。
しかしながら、日本軍が情報戦に負けて
いたことは確かですが、上記のAFの解読が
できていなくても、結果は変わらなかったと
思われます。

 というのは、日本軍の攻略地点は、ミッド
ウェー以外に考えられなかったからです。
ミッドウェーに基地がある状態で、正攻法で
ハワイを攻略したら、背後から攻撃される
ことになるので、ミッドウェーを放置する
ということはありえないといえます。

 本気でハワイを占領したければ、ミッドウェーに
橋頭堡を築くか、アメリカ海軍を壊滅させてから、
攻略する以外になく、攻略地点がミッドウェーで
あることは、最初からわかることだといえます。


紹介書籍:山口多聞 空母「飛龍」と運命を共にした不屈の名指揮官
著者:松田 十刻(まつだ じゅっこく)
nice!(1)  コメント(0) 

山口多聞 情報戦 [山口多聞]

 アメリカ軍は、ポートダウィンで撃沈した
伊124から暗号書類を見つけて、日本
海軍の暗号をほとんど解読していました。

 大本営海軍部は、5月1日に乱数表の
更新をすることになっていました。

 しかし、暗号が解読されるはずがない
という油断と、怠慢からミッドウェー・
アリューシャン攻略作戦でも、従来の
ものを使用していました。

 暗号を解読していた真珠湾のアメリカ海軍
情報部では、ポートモレスビー攻略作戦を
いち早く読み解き、太平洋艦隊司令長官の
ニミッツ大将に伝えていました。

 南雲機動部隊が、近々、ハワイ空襲以来の
大規模作戦を立てていることを察していました。
南方作戦の第一段階を終えて、本国に帰ったのも、
北太平洋での作戦のためだと考えていました。

 情報戦の重要性を認識していたアメリカ軍は、
日系二世も使って、通信傍受に力を入れて
いました。その中で、「AF」という言葉が
頻繁に登場することに気づきました。

 「AF」とはどこなのか?

 これを知るために、ジョセフ・J・ロシュフォート
情報参謀は一計を案じました。

(追記)
 伊124は、第一次世界大戦の戦利品だった
ドイツの潜水艦の優秀性に目をつけ、同じものを、
4隻建造することにしました。それが伊121~
124でした。

 この4隻は、機雷を敷設するための潜水艦で、
機雷潜とよばれました。伊124は、ポート
ダーウィンの機雷敷設後、敵に発見され
撃沈されています。


紹介書籍:山口多聞 空母「飛龍」と運命を共にした不屈の名指揮官
著者:松田 十刻(まつだ じゅっこく)
nice!(1)  コメント(0) 

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。