SSブログ

巡洋艦大淀 大淀の攻撃兵器 [巡洋艦大淀]

 大淀の主砲は、15.5cmなので、 艦種は軽巡洋艦となります。艦の 後部は、水偵の収納設備となって いるので、砲塔はなく、三連装砲が 2基、艦橋前部にあるのみでした。  副砲は、艦中央の両舷に2基づつ4基、 二連装の10cm65口径長砲身高角砲が 8門ありました。25mm機銃は、2連装が 6基、格納庫の上に装備されていました。  他に爆雷を所持していましたが、魚雷は 持っていませんでした。偵察が主任務 なので魚雷発射管を装備する余裕が、 ありませんでした。  大淀の主砲は、射距離27000mで、 3門が一つの砲塔となっており、砲塔 には、射手、旋回手、砲手など20数名が 配置されていました。  砲塔直下の艦底部には主砲弾火薬庫が あり、砲弾や装薬を要揚弾機で砲塔まで 揚げるようになっていました。砲塔内に 揚げられた砲弾は、充填機に乗せられ、 砲身が水兵となり、砲尾栓が開けられると、 砲身の中に押し込められました。  続いて、装薬が充填されると、砲尾栓を 閉めました。砲弾が入った状態で、ハンドルを 回して、方位盤の指している目標に砲塔を 向けます。引き金を引けば、発射されますが、 引き金は、トップの方位盤射手が握っていました。  発令所の号令官が、押し鳴らすブザーを 引くと、6門の主砲が、一斉に発砲されました。 しかし、方位盤と合っていない砲塔は、引き金 からの電流が通じないようになっており、発射 されませんでした。  発砲すると、直ちに砲塔の射手は、砲身を 水平に戻し、次の砲弾と装薬を込め終えると、 ハンドルを回して、方位盤に合わせ、再び 発射されます。大淀は、毎分5発の速度を 誇っていました。 紹介書籍:“巡洋艦「大淀」16歳の海戦 少年水兵の太平洋戦争” 著者: 小淵 守男
nice!(0)  コメント(0) 

巡洋艦大淀 上甲板 [巡洋艦大淀]

 艦内は、上甲板、中甲板、船倉甲板と いうように、各階の床で区割りされており、 居住区は中甲板にありました。  中甲板は、吃水線の下になるので、細分化 された部屋が多く、出入り口はマンホールの ような、昇降用の階段のみでした。  横からの連続された通路はほとんどなく、 床が連続しているのは、上甲板と中甲板 くらいで、他は、スキップ状になって いました。艦内を余す所なく利用して いるので、複雑さは想像以上でした。  中甲板以下は、8基の缶室と旗艦室、 その他の諸機械室、弾火薬庫、燃料 倉庫等など、軍艦が必要とするあらゆる ものが、内蔵されていました。  そして、上甲板には前方から第一砲塔、 第二砲塔、通信室と並び、艦中央にそびえ 立っている塔を艦橋と総称しました。  艦橋の最頂部後方に電探が取り付け られており、その前方に主砲の眼に当たる 方位盤が設置されてる射撃指揮所が ありました。ここにつく戦闘員が、大淀で 最も高い位置になるので、トップと 呼んでいました。  その下に6mの測距儀がかんざしのように 横たわり、測距室と電探室がありました。次の 階が防空指揮所で、露天となっており、 双眼鏡がずらりと備え付けられた見張所 でした。  その下に艦橋、操舵室、通信指揮所と なりました。これらの他に細かい小部屋も かなり付随しており、各室とも急勾配の タラップで昇降するようになっていました。  艦橋後部に一本の煙突があり、周辺に 兵員用のトイレと掃除用具倉庫などが ありました。 紹介書籍:“巡洋艦「大淀」16歳の海戦 少年水兵の太平洋戦争” 著者: 小淵 守男
nice!(0)  コメント(0) 

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。