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巡洋艦大淀 敵艦隊の規模 [巡洋艦大淀]

 連合艦隊の総攻撃に呼応して、フィリピン島を 基地とする航空隊では、敵艦隊に必死の攻撃を かけていました。  しかし、フィリピン島は、暴風雨の季節で、 洋上の敵艦隊は、雨雲にまぎれ込み、発見が 困難でした。  それに引き換え、陸上基地は晴れているので、 敵機の奇襲攻撃を受け、集結中の飛行場は 破壊されて激減し、大編隊での攻撃は できませんでした。  そのため、少数機をもって、攻撃に 体当たりする戦法が採用され、一機一艦 撃沈の特攻機が、連日敵艦を求めて 飛び立ちました。  しかし、これも、飛行機不足のため、 決定打を与えることはできませんでした。 思うような戦果を挙げることもできないうちに、 艦隊の決戦日は刻々と迫っていました。  対する敵艦は、上陸軍が、420隻という船舶群を 集結して上陸し、護衛に戦艦6隻、重巡洋艦4隻、 駆逐艦21隻、高速魚雷艇多数を配備しました。 外周に護衛空母群(空母16隻)を、3群に 分散させて遊弋させていました。  この他に、攻撃の主力として、正式空母 16隻、戦艦6隻を含む95隻で、4つの 機動部隊に分けて、万全の態勢を 敷いていました。マッカーサー元帥の 悲願であるフィリピン奪還を目指して、 進攻してきました。  このような時に、小沢中将は、台湾沖航空戦の 敵機動部隊に与えた多大な損害に対し、疑問を 抱いてました。そして、この大決戦が、祖国の 存亡をかけた一戦になることを予期し、 作戦命令が届くのを待っていました。  連合艦隊司令部から密書を携えて参謀が 八島沖に到着したのは、10月18日の午後 でした。 紹介書籍:“巡洋艦「大淀」16歳の海戦 少年水兵の太平洋戦争” 著者: 小淵 守男
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巡洋艦大淀 参加艦隊 [巡洋艦大淀]

 小淵氏は、トラック島で別れたて以来、 雄姿を見るかけることのなかった、大和と 武蔵はをはじめとする戦艦や巡洋艦なども、 南方のどこかの基地で、戦機の熟するのを 待っているということを、聞きました。  これは本当に大変な決戦になると、 感じていました。実際、速度が出ないので、 戦闘は無理だと誰もが思っていた戦艦山城も、 大淀が横須賀を出港したときには、姿が 見えませんでした。  それまで、横須賀に腰を降ろしていることが 名物のようになっていた山城も、全艦ことごとく 撃って出ると言われるこの作戦に、出撃した ようでした。  今回の一大決戦は、レイテ島に大挙して 上陸を開始した敵を、海・陸・空の3軍が、 総力を結集して一挙に撃滅するという 構想のもとに発動された作戦であり、 連合艦隊の諸艦は、ことごとく参加し、 決戦に臨みました。  栗田中将率いる第一遊撃部隊は、 合計32隻あり、シブヤン海からレイテの 敵を撃滅すべく進撃を開始しました。 第一遊撃部隊の別働隊が、西村中将 率いる7隻がスリガオ海峡からレイテを 目指しました。  第二遊撃部隊が、志摩中将率いる7隻で、 台湾から南下して、西村中将の艦隊に合流 すべく急航していました。  この他に、8隻の潜水艦(伊26、38、41、 45、46、53、54、56)が、隠密にレイテ海域を 目指していました。  敵の上陸船団が多数集結しているレイテ島 タクロバン泊地突入は、10月25日未明と 定められ、その幕は切って落とされました。 紹介書籍:“巡洋艦「大淀」16歳の海戦 少年水兵の太平洋戦争” 著者: 小淵 守男
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